標準取扱い手順

SOP:天びんを使用したピペットのクイックチェック

標準取扱い手順

重量法によるピペットの日常点検を行うための標準作業手順書

ピペットのクイックチェック
ピペットのクイックチェック

概要

本書では、予め定められた正確さと精度で分注できるようにピペットの検証と確認を実施する方法を解説します。ラボ用電子天びんを使用した定期的なピペットのクイックチェックを実施するための手順が説明されており、天びんによるピペットのテストを実施するためのガイドとしてご活用いただけます。

 

ラボ用電子天びんで簡単かつシンプルに点検を実施

ピペットの点検は難しいと考えて、点検を省くことはありますか? そうであるならば、このSOPが役立ちます。 ポスターに掲載されている簡単な10ステップで、研究室の誰でもピペットの性能を点検できます。

必要なのはラボ用天びん、容器、モイスチャートラップ、蒸留水、以下のSOPだけです。

ISO 8655 規格に示されるピペットの正確度と精密度の許容範囲が絶対値と相対値

DIN EN ISO 8655規格は、ピペットおよびディスペンサーとそれらの校正に最も一般的に使用されている規格です。

国際標準化機構(ISO)のこの規格は、容量法を用いたピストン式の装置に関する要件を指定しています。 ISO 8655は以下の7つのセクションに細分化されています。

  • パート1: ISO 8655-1:2002: 用語、一般的な要件、ユーザーへの推奨
  • パート2: ISO 8655-2:2002: ピストン式ピペット
  • パート3: ISO 8655-3:2002: ピストン式ビュレット
  • パート4: ISO 8655-4:2002: 希釈器
  • パート5: ISO 8655-5:2002: ディスペンサー
  • パート6: ISO 8655-6:2002: 測定誤差を測定するための重量法メソッド。
  • パート7: ISO 8655-7:2005: 機器のパフォーマンスを評価するための非重量法メソッド

このSOPで説明されているピペットチェックの手順は、重量法によるテストを扱うISO 8655-6の仕様に基づいています。 平均容量、正確さ(平均エラー)、精度(標準偏差)の計算に関するインストラクションも提供されています。 ISO 8655-2に基づく、容量に応じた最大許容誤差(絶対および相対)の一覧も掲載されています。